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ては、輸送モードの大型化に対応していくことが必要であり、トラックターミナルでは・大型車に対応したバース整備、ドッグレベラーの導入、車回りの確保等を進めていく必要がある。港湾においても、大水深パースの整備や岸壁延長の大型化に加え、奥行きのあるバックヤードの確保が必要であるとともに、船舶の大型化に柔軟により対応するため、連続パースの整備が必要である。

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?高速輸送モードヘの対応
近年、アジア諸国の経済が著しい成長をみせるなか、わが国とアジアとの貿易は増加する傾向にある。そして、輸入する貨物も従来の原材料中心から、より高付加価値な製品へとシフトする傾向が見られる。
近畿圏での航空貨物の取扱は、貨物全体のなかでは物量自体は少ないものの、これまで増加傾向であった。平成6年9月には、わが国初の本格的24時間空港として関西国際空港が開港されたことにより、今後も航空貨物は増加すると見込まれる。
そのため、今後、関西国際空港の全体構想の実現に向けて、空港機能のさらなる強化を進めていくとともに、航空輸送と連携が図られた複合物流施設等の充実を図っていくなど、高速輸送を担う航空輸送に対応した施設整備が必要である。
また、海上輸送の高速輸送を担う輸送モードとして、高速貨物船テクノスーパーライナー(TSL)の導入が検討されているが、この実用化を図るために近畿圏の港湾においてもTSLに対応した荷役機器やバースの整傭を進めていくことが重要である。

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